Linuxマルチブート機作成(仮)

この記事はNBUゆるゆるかれんだー Advent Calendar 2019 - Adventar15日目の記事です。

 

はじめまして、オガガです。

今回は古いPCを蘇らせる為の方法についての備忘録です。

 

※注意

ここで紹介する方法はBIOSを弄ることになります。BIOSなにそれおいしいの?という方はまずBIOSとは何かを調べてから試すようにしてください。

また、UEFIには対応していない方法なので悪しからず...。

やり方を間違えるとOSが吹き飛び、起動しなくなることがありますので、試す方は自己責任で。

尚、この方法では最大3つのOSを1つのHDDに入れることがあります。

なぜ3つまでなのかの詳細は割愛しますが、ブートローダーを基本パーティションに入れないとうまく動作しなかったからとだけ。

 

なぜマルチブート環境を作ったのか?

環境構築を行う前に、なぜ私がマルチブート環境を作ろうと思ったのかについて書こうかと思います。

Linuxには様々なディストリビューションがあり、それぞれパッケージ管理システムやデスクトップ環境、フォルダの位置などが異なります。

(Linuxディストリビューションについては各自調べてみてください。余裕があれば後日追記する予定です。)

それらのコマンドを覚えたり、どのディストリビューションが自分にあっているのかを検証する為の実験機としてマルチブート環境を構築しました。

 

環境構築

以下の物を用意します。

 

手順1 : HDDのパーディションを分ける

まず、HDDのパーディションを分けておきます。

私の環境では/dev/sda1、2、3にOSのブートローダー用の領域を確保し、sda4を拡張パーティションに設定、その中にOS本体が3つ入る構成にしています。

ブートローダー用の領域は50GBx3、本体はそれ以外、加えて一応swap領域を末尾に8GB程確保しました。また、/dev/sda1の前にMBRブートローダーを入れないといけないので1GB程からの領域(何にも使用しない領域)を確保しました。(/dev/sda1の作成領域を設定する際、先頭を1GB後ろにずらして設定すれば出来ます。)

また、HDDのパーティションBIOSで分けるのはとても辛いので、Ubuntuのインストールディスクを用意し、インストールせずDVDから動かすモードを選択し、ソフトの一覧に『GParted』というソフトがあるのでそれを使用すると結構簡単にパーティションを管理することができるのでオヌヌメヌメヌメ...。

 

手順2 : OSのインストール

パーティションの設定が完了したら、OSをインストールしていきます。

この時、ディストリビューションごとにブートローダーを入れる領域が決められるものと固定のものの2パターンがあるので注意

Debian系のディストリビューションは前者のものが殆どの為、インストール時に『/boot』を設定し基本パーティションに設定すれば良いです。

その後、再起動する前に、インストーラーの状態で以下の手順に進んでください。

RedHat系のディストリビューションは後者のものが殆どの為、インストール時に設定することが出来ません。その為、インストール時はブートローダーにMBRに入ってしまいます。

ですので、一度MBRブートローダーが入った状態で起動し、以下のコマンドを入力します。

『grub2-install --force /dev/sda(番号)』

このコマンドを実行後に以下の手順に進んでください。

 

手順3 : MBRブートローダーインストール

MBRに入れるブートローダーには『MBM』を使用します。

Tips: MBM(ChaNさんの高機能・マルチブート用ブートローダ)をもっと便利に使う情報とツール - disklessfun’s Wiki*

こちらのサイトにインストーラーがあります。

MBMをLinux上でインストール可能にするパッケージを用いて、MBRにインストールします。

MBMのインストール完了後、再起動すれば環境構築完了です。

 

間違っている内容等あれば指摘ください。